いよいよ春です (3月25日)

桜詣を間近に控えて宝聚寺の境内は本格的な春の装いです。

例年よりも一週間ほど早く里山の桜が咲き出して、いよいよ見ごろを迎えています。山桜とソメイヨシノがグラデーションの美を見せてくれています。昨秋の台風で大きな被害がありましたが、めげずに咲いてくれているのが嬉しいです。

ハナモモも宝聚寺池の周りを中心に艶やかな姿を見せてくれています。いつもは桜より一週間ほど早く咲くのですが、今年は同じ時に開花しました。

五色椿は宝聚寺一の銘花です。赤・ピンク・白の三色とそれぞれの斑入りの花が咲き乱れます。こちらは花期が長く来月中ごろまで楽しめます。

 

 

夏景色となりました。(6月28日)

信じられないほど忙しかった春の桜詣でから、3ヶ月ほどが経ちました。今度は「夏詣 七夕参り」が7月5・6・7日に行われます。春は桜をはじめ、花桃や椿など彩が豊かな宝聚寺の境内ですが、この時期は少し花の種類が少なくなっています。

見頃は「星降り池」の睡蓮ですね。ことしはとりわけ大振りの花がみごとです…それから野萱草がオレンジ色の花を付けています。これは植えたものではなく、自然に生えてくるもので、草刈りの際に出来るだけ残すようにしています。

それからアジサイですね。この時期珍しくはありませんが、様々な種類があります。みな挿し木したものですが、どんどんと大きくなって、夏の境内を彩ってくれます。

みなさん、ぜひ七夕参りにおいで下さい。

 

春爛漫の桜詣です。(4月2日)

桜・花桃などが咲き競い春爛漫の宝聚寺境内です。あちこちにスミレの群落も出来て可憐な花を咲かせてくれています。

そんな中、3月27日から4月8日まで山武・東金古社寺之会で「桜詣」を行っています。そしてこんな期間限定の御朱印をお出ししていますが、300枚刷ったはさみ紙が残り少なくなるほどに多くの参詣者においでになって頂きました。30・31日の土日はとくに多くて2日間で100近くの御朱印を書くこととなりました。すごく大変でしたが、皆さんのお話を聞くのが楽しくもありました。25日の日にテレビ朝日のスーパーJチャンネルで報道されたことが大きかったのですが、近年の宝聚寺では一番の人手に、御本尊様はどう思われたでしょうか…

またまたの銀世界(2月11日)

今年は雪の当たり年でしょうか、また、朝起きると銀世界になっていました。今年三回目ですか積雪するのは。5年前にこの客殿が出来上がった年に同じようなことがありました。

一昨日自分で必死でスノータイヤに交換したので、もう一度ぐらい降って欲しいかな~なんて思っていましたが、実際そうなるとウンザリした気分にもなります。

今はちょうど23日からのいすみ市での展覧会「清水寺の仏像」のための解説パネルを準備している最中で、大忙しで仕事をしています。雪で閉ざされて、集中して仕事ができるのではと期待しています。

 

久しぶりの銀世界(2月1日)

予報通りですかね、朝起きると境内が雪化粧していました。

花の時期も、新緑の時期も、紅葉の時期もそれなりに良いと思うのですが、やはり雪景色が宝聚寺のベストかも知れません。

とくに杉木立越しに裏山「法鷲山」の山肌が白く化粧している様子は中々のものですよ。

今日は陽射しも強く雪はどんどん溶けてゆきますが、青空と雪のコントラストも爽やかで僕は好きです。

イチョウが見事に色づいています(11月22日)

この数日寒くなってきて、遅れていた境内の紅葉も進んでいます。イチョウはいよいよ見ごろとなっています。まだ10日ぐらいは楽しめると思います。モミジも少しずつ色づいてきました。それから池之端のドウダンが今燃えるようです。瀧の修理の時に何度も抜かれていて、傷んでいるんでしょうが、健気に毎年こうして美しく紅葉してくれます。庫裏の前のコマユミも毎年真っ赤に色づいてくれます。そうそう、花が少なくなった池の周りですが、このところツワブキの黄色い花が彩を添えてくれています。

  ようやく秋らしい晴天が

  10月21日(日)ようやく秋らしい晴天がやって来ました。

境内はすっかり秋景色となっています。ネコのカメキチにとっては極楽にいるような天気です。

  この時期の主役は何といっても秋明菊です。境内をこんな風に花園に変えてくれます。比較的花期が長いのもうれしいですね。そして野菊の可憐な白い花。これらは元々宝聚寺に自生していたものが年々繁殖して広がっていったものです。

  それからまだホトトギスも楽しめます。すぐ散ってしまうのと、一月以上咲いているものと種類があります。

  彩りが少なくなる季節に、こんな実も楽しめますよね。ブルーのものはクサギの実で、赤いのはガマズミの実です。いずれも宝聚寺の裏山に自生しているものが境内に進出して来たものです。

  今週は南房総方面二回、山武市内一回とバスガイド系の仕事が続きました。前者二回はいずれも出発が千葉市・いすみ市と遠く、しかも8時集合と早かったので、疲労困憊でしたが、ようやくの陽射しに気分も少し癒されています。

 

  宝聚寺に春が来ました。

  厳しかった今年の冬ですが、このところ急に暖かくなって春めいて来ました、と云うか…春になりましたね。

  このところ仕事に追われていて、また、年末・年始インフルで体調を崩したこともあって、更新をサボっていました。

  さて、宝聚寺に春を告げる花はコブシです。この白い花が咲き出すと柔らかな春の陽射しが境内に、裏山に降り注ぐようになります。残念ながら境内の庭園ではなく、山の中にありますので、なかなか気づかない方もいますが、今日3月18日頃、このように見頃となっています。桜のように賞玩されないけど、でも爽やかな、明るい空気を届けてくれる花だと思います。

  次にソメイヨシノの蕾です。東京では既に昨日開花したようですが、山武ではもう少し待たなければいけないようです。こんな感じに蕾が赤らんでいますから、もう数日に迫っていますね。この木は4年前に100本植えた苗木の一つですが、こんな風に大きく成長して花芽を付けてくれています。

  そして、池之端のヒイラギ南天です。こんな可愛い花が咲きます。そして、甘い香りを放ちます。これも4年前に裏山から掘ってきて自分が植えたものです。場所が合っていたらしく、ずいぶん大きくなりました。

  マンサクの黄色い花も春を告げるものです。こんな風に境内を見下ろす斜面に咲いています。ここに来るとすがすがしい気分になります。

  宝聚寺一の銘花は「五色椿」です。遅いなと思っていたのですが、ここ一週間ぐらいで急に咲き出しました。裏山にも椿は藪椿が沢山自生しています。孟宗竹に隠れていたものが、いまはすっかり枝を伸ばして、沢山花を付けるようになってきました。

  こちらは玄関口のアシビです。ピンク色の花が可憐です。

  最後に枝垂れ桜の蕾です。こちらも4年前に埴谷妙宣寺の馬渡住職が自ら車に積んで持ってきてくれた苗木が大きくなったものです。あの大桜の実生です。昨年初めて六つの花を付けましたが、今年はその数十倍の花芽を持っているようです。こちらも数日内の開花となりそうです。  

秋の花が  9月15日

まだ暑い日もありますが、境内はすっかり秋めいて来ました。

まずは秋の七草の一つオミナエシです。家内がお茶花で一株頂戴してきたものを、3年前に植えたものがどんどん増えて庭のあちこちに咲いています。切り花にすると、ちょっと嫌な匂いがするのが玉にきずですね。

次は庫裏の玄関前の百日紅(サルスベリ)です。夏の花ですが、名前の通りもう少し楽しめるようです。

さて、手前の秋明菊、この花が咲くと宝聚寺の庭に秋が来ます。まだ、こうした一重が中心ですが、八重が庭一杯に咲き競う頃には秋がすっかり深まっていることと思います。ここは水屋回りですが、水引草やホトトギスも加わって賑やかな趣となっています。

それからこの花ご存知ですよね?そう、ヒガンバナです。この頃になると途端に頭をもたげて数日で真っ赤な花を咲かせます。そろそろ彼岸のお経回りですよね。

これは水屋のホトトギスのアップです。家には別の種類もありますが、そちらはもともと自然に生えていたものが増えて来たものです。これはまだ咲き出していません。次回の更新の時にアップできると思います。

それから野菊、これも以前から自生していたものです。庭造成の時に随分といじめてしまったのですが、この数年ですっかり勢いを取り戻して来ました。

次は萩ですね。これは宝聚寺には一株しかありません。裏山を登って道がヘアピンカーブになった場所に昔から生えていました。どんどん株は大きくなっていますが、あまり他の場所には移って行きません。この赤い実はゴンズイの実です。あまり面白くない木ですが、実の時期はこうして楽しむことができます。

この青い草花はヤブランです。裏山のあちこちにこの時期咲きます。草刈の時に刈ってしまってせっかくの花を台無しにしてしまうこともしょっちゅうです…

最後は法鷲山の頂上の景観です。周囲の水田はすっかり稲刈りが済んでいます。数年前に植えた桜やモミジの苗もすっかり葉を茂らせています。

鵜が来た… 9月1日

宝聚寺池にカワウが来襲、約50尾ほどいた金魚が全滅してしまいました。完膚なきまでにやられましたね。サギはまだ背の立たないところには入って来れないのですが、鵜は潜りのプロですから。どうにもならない…

大きな鯉は残りましたが、それも少しずつ減っている感じです。池を見下ろす木に止まって、様子を見ているこの不気味な姿。自然の池を目指したものの、なかなか厳しい現実が待っていました。

  7月20日 宝聚寺の夏の花です。

  元々この時期の花は野菊ぐらいしか無かったので、このところ少しづつ挿したりしているのが、ようやく咲くようになってきました。
  まずは槿、去年植えたものですがもう今年、こんな大輪を付けてくれました。

  それから夾竹桃、珍しくもない花ですがインド原産だと聞いて一昨年ほんの小枝を挿し木しました。こんな鮮やかな色どりを添えてくれて、とにかく愛しく感じます。次に擬宝珠(ぎぼし)です。もう少しすると青紫色の可愛い花を沢山つけますが、僕はこの蕾の状態の方が擬宝珠らしい形で好きです。まるで欄干のそれみたいでしょう…これは一昨年裏山から移植したものですが、どんどん株が大きくなっています。ま、成長株というところですね。
  そして定番のアジサイです。もうそろそろ終わりですね、梅雨のない間に花の季節が終わってちょっと気の毒です。これは三年前に客殿が出来た時に段差に土止めで挿したものです。着くかどうかほとんど諦めてましたが、強いものですね…僕が草刈り機で撥ねたりしながらも、ほとんどみんな生き延びて綺麗に咲いてくれています。

  睡蓮(スイレン)もこのところようやく咲き出しました。いつもはもっと早くから咲きますが、今年は5月に池の掃除をしたので、その時に根を傷つけてしまったのでしょう。紅色もありますが、白が妖精のようで綺麗ですね。
  猛暑ですが、一抹の涼味を感じて頂けたら…

4月16日 春が進んでゆきますね。

ここ数日夏日ですか、昼間は25度を超えるような初夏を思わせる陽気です。そんな中で、次々と花が咲き、新芽が芽吹いています。これまで遅かっただけに、急に加速した感じですね。

まずはコゴミ。2年前に観賞用に植えたのですが、ずいぶん増えてきたので今年は何本か間引き方々天ぷらで頂きました。大変美味しかったです。

次は新顔のジューンベリーです。昨年、知人宅から頂戴しました。増築で伐るの忍びないと云うことで頂戴したのですが。この春満開の花を付けてくれました。本当に6月の花嫁のベールのような純白の霞のような花でしたよ、過去形で言うのも、咲いたらあっという間に満開になり、散ってしまったからなのです。

白とピンクの咲き分けの花モモはお気に入りの一本ですが、昨年の台風で杉の大枝が被さってダメージを被りましたが、今年も可憐に咲いてくれました。それからこの薄青色の花は何というのでしょうか、いつの間にか生えて来て、でも綺麗な花を咲かせてくれますので、おいそれとは抜けません…

次は白玉ケシ、去年は一輪しか咲きませんでしたが、今年は一気に増えましたね。楚々たる雰囲気が和の庭に合います。中世の五輪塔を背景にパチリ!

最後は白の和タンポポです。5~6年前に頂戴したものが、ものすごく増えています。珍しいものなので、皆様にもお裾分けしたいと思っています。

池ではメダカが大繁殖ですね。だいぶ大きくなってきたのでカワセミが漁をしに姿を見せています。カエルの声も可愛いものです。

4月5日 花の季節のはじまり

今年は3月が寒かったんでしょうか、花の季節の訪れが少し遅くなっています。10日ぐらいですかね、あるいは一週間ぐらいでしょうか…遅いようです。それでも、昨日・今日の暖かさで境内の花が一斉にほころび始めました。そして、そんな花の甘い香りがかすかに空気の中に漂っています。「薫風」なんて言葉がぴったりの時期ですね。

さて、最初の写真は法鷲山上のコブシですが、今日が満開ですね。春を告げる花です。大木で満天の星のような素晴らしい花付きですが、残念ながら上まで登らないと見えません。

次は今年初めて花を付けたシダレ桜です。妙宣寺の馬渡住職が手自から実生を持ってきてくれて、植えたのが4年前です。待望久しい初開花ですが、今回はわずか6輪でした。妙宣寺・長光寺の大木と同じ種と云うことで、小さめの花で楚々としたピンクが可憐です。2~3年後にはきっと満開を迎えることと思います。

そして、スミレの群落です。法鷲山のあちこちに大規模な群落があります。

次の青い花は垣根のところのツルニチニチ草です。この花は強いですね。ちょっと差しただけで、あっという間に広がって行きます。

花モモは自分の好きな花です。芳醇な感じがして、華やかで好きです。去年、旭の道の駅で求めて植えたシダレですが、今年すでに沢山の花を付けました。

次はホトケノザ、法鷲山の山頂付近の大群落です。もちろん、雑草ですがお寺にはふさわしい名前なので、生えるのを許しています。

法鷲山に登ると周囲の田園風景が気持ちよく目の前に広がります。そろそろ田植えの準備が始まっていますね…

それから、宝聚寺一の名花「五色椿」です。そろそろ見ごろとなっています。

宝聚寺も桜の開花宣言です。山桜があちこちで咲き始めました。まだ満開は10日ほど先でしょうか…今年はシャンパン片手に花見がしたいですね。

 

妙見梅の開花(29年2月11日)

秋明菊以来彩りが消えていた宝聚寺の庭ですが、ようやく艶やかな花が帰ってきました。それも、あの銘木にです。2年前の4月に客殿前に植樹した梅の古木「妙見梅」がこのように満開の花盛りとなりました。

植樹後はほとんど葉も落ちてしまい、夏があれほどの猛暑でしたから、毎日必死に水やりをしたのですが、あるいは枯死してしまったかもと心配していました…案の定昨年春にはほとんど花をつけることはありませんでした。ところがその後見事に緑が茂り、そして年末には一杯の花芽を付けていましたので、きっと元気に咲いてくれるだろうと思っていました。

そして、少しずつ寒さが緩み始めた1月後半から、点々と開花して、半月ほどでこのような満開を迎えています。まだ、空気の冷たいこの頃ですが、梅の甘い香りが気分を優しくしてくれます。

境内にはほかに蝋梅の木も多く、こちらも満開となっています。さながら白梅と黄梅ですね。今年は紅梅も植えてみたいなとそんなことを思う日々です。

 

秋明菊が花盛りです。

先週からぐっと冷え込む日が出てきましたが、遅れていた秋明菊の花盛りがやってきました。境内いっぱいに赤紫の花が咲き乱れています。

昨日芝生の刈りこみをやりましたが、今年はこれが最後かも知れませんね。ほっと一息すると同時に何となく、寂しくも感じる今日この頃です。

秋明菊の見ごろは今月(10月)一杯ぐらいでしょうか…皆さんぜひお出かけ下さい。

秋の花々

今年は台風等でずいぶんと庭が痛められましたが、ようやく時期の花が咲きだしました。

野菊と秋明菊、そしてホトトギス…  これらが咲くと宝聚寺に秋がやって来ます。いずれも、もともと宝聚寺の境内に数株あったものですが、大事にしているうちにどんどんと増えてきました。とりわけ秋明菊は数倍に増えていまして、もうしばらくすると境内が真っ赤に染まります。少し白もありますが、これは園芸店で求めて一昨年植えたものです。こちらも株が大きくなっていますから、宝聚寺の土が合っているのかも知れません。

今の時期これらの花が咲いて賑やかな趣となるのですが、もう間もなく北風が吹いて枯葉色の寂しい季節を迎えることとなります。

集中豪雨で池が溢れた…

  9月13日の午前中、突然の豪雨でしたね…宝聚寺の星降り池は実は墓地の排水の調整池にもなっていますので、滝を通じて泥水が一気に流れ込んで来ました。見る見るうちに溢れてしまい、ご覧のような状況になってしまいました。

  鯉などは水底に沈んで難を逃れたでしょうが、メダカはおそらく大半が流されてしまったと思います。今どきは錦鯉よりもメダカの方が貴重なんですが…

  先日の台風で釈迦堂裏の杉が10本も倒れて、その撤去がようやく終わったばかりだと云うのに、またまた災害です。翌日は流れた砂利の整備などで朝から住職奮闘の巻です。腰痛がこれでまたまた悪化だな~

そろそろ盛夏ですね…

  今年の梅雨は割合にジメジメとして不快ですが、そこそこ雨がありますので植木に水をやる必要がなくて楽が出来ています。

  まずは池の様子ですがメダカの子供が生まれて学校と云うか、ほとんど楽園状態です。何色かいるのですが、それぞれ生まれていると思います。どのくらいの割合で育つのでしょうかね?

  次に客殿前の庭ですが、ご覧のように妙見梅が深い緑の茂みを作ってくれています。このところの腰痛で芝刈りが出来ていないので野芝も生え放題ですね。

  前回開花を報告した野菊は順調に育っています。もともと境内に生えていた雑草なんですが、とても可愛いですよね。そして、池の白スイレンが開花しています。紅白ありますが、家は白の方が開花が遅いんです。今日(7月1日)には初開花です。本当に清楚な姿です。

  最後に光悦寺垣の所の”野甘草”の花です。これも元から境内にあった雑草ですが、こんなにあでやかな橙色の花を咲かせてくれます。但し、花は一日しか持ちません。一茎に3つほどの蕾を持ちますので、萎んでも数日後にまた別のが咲きます。宝聚寺ではこうした野の花を大事にしてゆきたいと思っています。

 梅雨の晴れ間

  湿度の高いうっとうしい季節ですね。ここ数日は梅雨の晴れ間で強い日差しが降り注ぎました。湿度は下がりましたが、爽やかを超えて猛暑と云うのに近い状態となりました。昨日(6月18日)は30度を超えていましたからね。

  さて、宝聚寺の様子ですが…少し花の少ない時期に入っています。そんななか、池之端で野菊が一輪可愛い花を咲かせてくれました。少し早すぎる気もしますが、他にも小さなつぼみを沢山持っていますので、これから秋まで次々と咲いてくれるものと思います。

 

  左上の写真はアジサイの葉上の子アオガエルです。この時期、小指の先ほどのチビガエルがあちこちでこうして佇んでいます。家の池で昨日までオタマジャクシだった子たちだと思います。元気で大きく育って貰いたいですね。

  右上はムラサキシキブの花です。宝聚寺境内にはこの灌木があちこちに自生しています。こんな小さな花をこの時期に咲かせます。目立たない花ですがとても良い香りがします。「栴檀は双葉より芳し」と云いますが、花の時から紫なのは立派な根性です。

  右下は南天の花です。こちらは白い地味な小花ですが、花の少ない時期だけに目立って見えます。このまま実になってくれれば秋枯れの時期に良い色合いなのですが、なぜか宝聚寺では実がほとんどつきません。小鳥が多いので食べられてしまうんでしょうね…

  左下は庫裏前のテラスの芝生です。通常の高麗芝では無く、野芝を種から蒔いて育てたものです。このところ腰痛で、芝刈が出来ていないのですが、生育は順調です。実はこの芝生上で庭を眺めながらバーベキューがしたいのですが、まだ実現していません。昔ね、アテネのプラーカ地区で夏に、ブドウの棚の下の木陰で食事をした時の心地よさが忘れられません。同じことをやってみたいとこの春にオリーブの木を植えましたが、先日でっかい芋虫が二匹付いてしまってすっかり葉っぱをやられました。怒り狂って殺生したのですが、その後草刈中に腰を痛めて整形病院で神経ブロック注射を打たれる羽目に陥りました…罰があたったのかなと思います。

花まつり

4月8日(金)今年の「花まつり」は朝から陽光の降り注ぐ絶好の日和となりました。境内の花も次々と可憐な姿を見せています。

まずは、この新芽分かりますか?  そうです、山椒の新芽です。芽吹いてから1週間ぐらいが一番美味しいと思います。「タケノコの木の芽和え」が最高ですね…宝聚寺山には数えきれないほどの山椒の木があります。沢山の実がなるので実で増えるのだと思います。

次はシャガの花です、陰な場所に咲くちょっとモダンな花ですが、すぐしぼんでしまうので、仏花にはなりません。宝聚寺にはあちこちに群落があります、今は咲き始めですね。

それから、群落が多いのがスミレです。フランス語ではviolette,「紫」と云います、と云うかスミレの色を「紫」って云う訳でしょうね。宝聚寺には白のスミレも多くあります。今、盛りですね。

今年の花御堂には庭の花桃を飾らせて貰いました。白い小さな方は昨年頂戴したものです。昨年は白い花しか咲きませんでしたが、今年はほらこんな風に白とピンクの花が咲いて、咲き分けだと分かりました。

今年の花御堂にはそんな花桃を飾らせて頂きました。

こちらの誕生仏は古いもので室町時代に遡る制作と思われます。花御堂も江戸時代前期の制作です、今でも現役で使っています。

「白玉蘭」と前回書きましたが、「白玉芥子」間違いだったようです。一昨日から開花しました。どうですか?瀟洒な草花ですよね。

昨年の今頃移植した梅の古木「妙見梅」ですが、今はこんなに豊かに新芽が吹いています。昨夏の日照りで心配しましたが、ほとんど枯れる枝も無く立派に緑になってくれました。来年は花見も期待できそうですね。

 

春の訪れ

待っていた春が宝聚寺の森にやってきました。

一週間ほど前からコブシが咲きだして、今日はもう満開ですね。青空に映える白い花が本当に心地よいです。庭ではアセビの可憐な花がほころんでいます。どこか空気によい匂いがするのですが、それはこの花の匂いなのかな…

これは皆さんご存知ですか?白いタンポポ…「和タンポポ」です。数年前に頂いて植えたのがどんどんと増えています。けっこう強いですよね。

それから池の傍ではひいらぎ南天の黄色い花が見ごろとなっています。楚々とした趣が侘びた庭によく合います。ひいらぎ南天は冬でも葉が落ちないので、寂しくなった庭にも潤いを与えてくれます。

宝聚寺山の椿も年々育って花つきが良くなっています。赤の原生種が多いようですね。これらは皆自然に生え育ったものです。

山の頂上はこぶしの花盛りです。すこしずつ緑色に色づいてくる境川沿いの田園風景の遠望が心地よいです。

そうそう宝聚寺一の名花「五色椿」も今見頃です。今年は開花が早かったのですが、その後寒い日が多くて満開までに時間が掛りました。

それから、今年はフキノトウの出るのが早くて、下手すると年末に収穫したりもしました。いまはもうこんな風に伸びてしまって白い花を咲かせています。こうなると食べられません。「とうがたつ」という言葉もありますが、時期が過ぎたフキノトウはあんまり趣があるものではありませんね。

次の更新には花桃や桜のあでやかな姿をアップできると思います。